中国茶の世界

ホーム → ■紫砂壺の証明書

紫砂切手
 
 
 漢方薬、プーアール茶そして、紫砂壷......台湾人が手を出せば、中国大陸の全ての商品がたちまち数十倍や数百倍の価格に高騰してしまいます。工夫茶ブームの助けもあって、台湾全土では宜興紫砂専門の販売店が林立、紫砂壺の専門雑誌と書籍までがたくさん発行され、10数億人もある本場の中国を遥かに凌ぐ勢いでした。しまいにお金があっても商品が買えない、生産が追いつかない状況になってしまいます。
 また、有名作家の作品が高いから、暴利を得ようとする商人達が悪智恵を働かせ、宜興の田舎などで有名作家や人気作品の贋物、コピー商品を作らせ、市場に大量のコピー商品を流通させました。高いお金を出して買った作品がなんの値打のないコピー商品と分かった時にコレクター達(収集家)が憤慨し、失望しました。紫砂壷の信用も落ちるところまで落ちてしまい、高価な作家物の紫砂壷に手を出す人が激減してしまいました。やがって台湾から紫砂壺ブームが去り、紫砂壺ブームの火が目覚ましい経済発展の中国本土に移って行きました......

 コピー商品の防御法の一つとして生み出されたのは、商品と一緒に流通させるいろいろな「作品証書」です。作家本人が手書きの証明書や、印刷された証書に作家本人の写真を貼り、印鑑を捺すなどの対策です。しかし、これも少しの期間しか持ちませんでした。コンピュータ技術を駆使し、証書までコピーしてしまえと、まさにコンピュータウイルスとワクチンソフトの戦いと全く同じ状況です。新しいウイルスが出たら、ワクチンソフトがバージョンアップし、ワクチンによって追い込まれるウイルスが更に変身し、凶暴化して行きます......

下に作家の証書の一部を紹介してみます。老地方茶坊は全て作家本人から作品を譲ってもらっていますので、コピー商品の心配がありません!
   
顧紹培さんは自分の作品は勿論、
子供さんの作品にも一つずつこのように
丁寧に筆を走らせ書いて下さいました。
安心100倍です。現在は印刷物を使っています。
   
同じく楊勤芳先生の証書は総て手書きです。
とても綺麗な字でファンも多い。
   
蜀古紫砂の証書です。
周菊英さんの作品証書は目の前で
書いてもらいました。2004年から新しい証書に変わりました。
   
究極の証書もあります。
作家の指紋付きです。しかし、考えてみればこれも殆ど意味ありません。
作家本人しか知りません。ユーザーである私達は当然作家本人の指紋かどうかは知りません。
   
徐俊さんの証書
   
姜新偉さんの証書
私達は時々手書きをさせたりしますが
   
 一番良い方法は当然作家本人から買い求める事ですが、距離の問題、時間の問題、また宜興まで行っても会えない作家、特に有名作家には紹介がなければ殆ど会えません(例えば、楊勤芳先生は自宅で制作活動されています。知らない人がいきなり家のチャイムを鳴らしても家に入れて貰えません。当たり前の事です)。そして、往復航空チケット考えると、かなりの数を一度に買わなければ逆に高くなってしまいます。というわけでいろんな理由で宜興まで行けない人は、やっぱり日本で探して買うしかありません。よって、信頼できるお店、紫砂壷に関する知識を持ってるお店で買うのがベストでしょう。知識がなければ、店側がお客様である皆様を騙すつもりがなくでも、店側が問屋や中間業者などに騙されたら、間接的にお客様を騙すことになりますので。


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