■解説: |
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黄庭堅(1045〜1105)は北宋の詩人、書道家。字魯直、号山谷道人。江西省修水県双井村の人。
作者は若い時にお酒を好んだが、40歳時の病気をきっかけに、誓い(今日対佛発大誓、願従今日尽未来也、不復淫欲、飲酒、食肉。)を立て、お酒をやめ、お茶一筋になった。
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子瞻は蘇軾(蘇東坡)の字で、北宋の政治家、詩人、書道家。
双井茶は宋代の貢茶、江西省修水の双井村で採れた銘茶。作者黄庭堅の故郷。 |
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俗世間の風や日の当たらない処、翰林院には立派な書物がたくさんある。
そこに居られる曾ての黄州の蘇東坡居士が、筆を揮って、明珠のような文章が次々に書き上げられる。
私の故郷の江南に、立派(直訳は肥満)な茶葉を産出する、
臼で碾くと出てくる茶粉は雪よりも白い。
双井茶で東坡先生の為に、黄州の頃の(悪)夢を呼び起こし、
*1079年に詩文で政治を誹謗した蘇軾が投獄された後に黄州(湖北省)へ左遷となったこと。
ひとり舟に載せて五湖へ向かわせよう。 |