■汲江煎茶の解説: |
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蘇軾は中国北宋代の政治家、詩人、書家。号は東坡居士。蘇東坡と呼ばれることが多い。四川省眉山出身。唐宋八大家の一人(蘇軾の父と弟も入って3蘇)。 |
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活水(流れている水。陸羽は山水上、江水中、井水下と評価)は是非とも活火(勢いの炭火)で煮なければならない、
そこで作者がわざわざ岩(釣石は釣りをするのに良い岩石)に登り、深く澄んだ水を汲みに出かける。
大きいなヒシャクに月を映したまま水甕へ落としこみ、
小さいヒシャクでその江水を水甕から湯沸かしへと分けていく。
雪や牛乳のような白い茶湯が沸き上がり、
松林を吹く風のような音をたてる。
三碗飲んでたら、もうこれ以上無理(長短更の時なので、既に空腹状態)、
あとは、坐ったままこの田舎まちの、時を知らせる鼓の音を聞く。
*長短更は古代、長短の組み合わせで時刻を知らせる(更声)を指す。 |
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