広州は中国茶の産地ではありません。しかし、広州には中国最大級の茶葉卸し市場があります:広州芳村茶葉市場(広州地下鉄「芳村」駅からタクシーでワンメーターで行ける距離)。2000年元旦に訪ねた時に、「凄い!こんな大きい茶葉卸し市場が身近の広州にあるなんて」と叫んでいましたが、建て替えと増改築が年々行われ、2005年07月には3,000軒以上の店舗があるのでは、という巨大茶葉卸し市場に変貌しています。
お客が殆ど増えず、店舗だけが年々増加すると店舗間競争がますます激しいという意味になります。芳村に店舗を持つ友人に会う度に眉間のシワが増える理由がココにあるかもしれません。芳村茶葉市場のすぐ近くに南海茶葉市場があり、車で1時間走れば、東莞にも、更に香港の隣り深センにも......
5年前にプーアール茶のお店がまだまだ少なかったのですが、2005年07月現在、90パーセントの店舗がプーアール茶を扱っているのでは、という位市場が救いようがないぐらい病んでいます。孟海茶厰の新餅茶が2005年07月では5年前の10倍近い価格で販売されています。プーアール茶投機取引が非常に呆れる状態になってしまいました。ブームとは必ず過ぎ去る物で、一過性ゆえにブームなのです。ブームが去った後、この巨大茶葉市場は一体どうなるのでしょう。と勝手に心配する私です。
*(追加補足内容)2006年の後半からと2007年の前半にかけて、中国(特に広東省の芳村茶葉市場)では「狂っている」というぐらいのプーアール茶投機ブームが起き、孟海茶厰、下關茶厰の有名メーカーを始め、中茶牌、そして無名な民間茶厰の製品までも投機の対象にされ、株売買と同じく、買っては売り、売ったら又買いの繰り返しで......、「下關沱茶」という製品はなんと出荷時の十倍という信じられなく、恐ろしくて、馬鹿馬鹿し〜い値段が付きました!年代のあるプーアール茶なら理解できない事もありませんが、その年のお茶が十倍になる事はあり得ない話ですが、実際、中国で起きていました。ヒドい時、一日に3回値段が上がる事もありました。
この投機ブームが2007年の05月当たりに冷え、夏には一気に冷めました......。流行(はやり)ものは廃(すたれ)れものだ!夢から覚め、芳村茶葉市場の多くのオーナーが大量のプーアール茶の在庫と借金を抱える羽目になりました。少ない人は数百万円、多い人は億単位の損をしたと言われています。......
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