茶藝茶道用語
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■上投法・中投法・下投法: 中国茶を淹れる時に、通常「下投法」が最も一般的で、あるいは「下投法」しか知らない方も多い筈です。ここで簡単に紹介しておきます。

 ・下投法とは茶葉を茶壷、蓋碗やグラスなどの茶具に投入してからお湯を注ぐ方法です。茶葉が受ける温度が一番高い方です。よって高温が必要な烏龍茶、黒茶や紅茶などが殆どこの方法です。もちろん、低温が望ましいとされる龍井、銀針白毫もこの下投法がよく使われます。温度さえ調整すればどんな茶葉でも下投法が使えます。

 ・中投法はまず茶壷やグラスなどの茶具に3分の1ぐらいのお湯を注ぎ、茶葉を投入し、しばらく待ってから残りのお湯を注ぎます。通 常上投法で沈まない茶葉はこの中投法を使用します。六安瓜片、黄山毛峰のような茶葉は上投法だと浮いたままになってしまいますので、中投法を使わなければなりません。

 ・上投法は茶壷やグラスなどの茶具に必要の量をお湯を注いでから茶葉を投入して行きます。通常この方法は高い温度が必要の青茶、黒茶や紅茶などに適しません。龍井、碧羅春、蘆山雲霧、高橋銀峰、蒼山雪緑などが上投法で入れ、茶葉の浮き沈みを楽しみます。もちろん、これらの茶葉は下投法でも構いません。あとに注ぐお湯の温度を低めの物を注げば良いのです。

 利用法の例を上げましたが、絶対コレだという意味ではありません。上投法は冬のような季節では適さないとも言われています。通常、夏は上投法で、春と秋は中投法で、冬は下投法というのが一般的です。また、季節の温度によって上、中、下投法を使い分のではなく、季節ごとに採れた茶葉によって分けるべきだと唱える人もいます。どれも非常に説得力があります。まあ、参考にいろいろチャレンジして自分流を見つけるのも一つの方法かもしれません。



■闘茶・茗戦: 闘茶または茗戦とも呼ばれます。唐の時代から既に始まり、宋の時代に闘茶が最も盛んで、最も過激だと言われています。福建省が発祥地(広東恵州という説も)。
 勝負は主に「湯色(茶湯の色)」と「湯花(茶湯の泡)」によって決められます。勝負に使われる単位 は「水」という言葉で、「相差幾水」で決められます。湯色は白が最も良いから、建窯の黒茶碗が使われていました。

 *茶湯の色は純白が勝ち、水痕は早く現れる方が負け。色白(純白)は全てが完璧を意味し、青(青白)は蒸青時の火力不足、灰(灰白)色は蒸青し過ぎ、黄(黄白)色は茶葉は摘み時期を過ぎたとか。

 *闘茶時の茶葉はもちろん重要ですが、技量も非常に大事です。「茶少湯多則雲脚散。湯少茶多則粥面聚。」(茶粉が少なく湯が多いと、泡がすぐ消えてしまい。逆に湯が少なく茶粉が多いとお粥の汁のようになってしまう)。

 現在の鐡観音の故郷、安渓でもこの闘茶が「茶王賽」という名称で行われています。
 
 
 ↑宋代の大文豪である范仲淹が「闘茶」に関する記述(闘茶歌)。「勝てば、仙人になったように偉くなり、近よりがたい。負ければ、投降した将のようにその恥は窮まりない。)



中国十大名茶:武夷岩茶、安渓鐡観音、杭州龍井、江蘇碧羅春、黄山毛峰、君山銀針、祁門紅茶、六安瓜片、信陽毛尖、都均毛尖。(都均の均は土がない文字)

安渓4大名茶:鐡観音、黄金桂、本山、毛蟹

武夷4大名叢:大紅袍、鐡羅漢、白鶏冠、水金亀

台湾十大名茶:凍頂烏龍茶、文山包種、東方美人、松柏長青茶、木柵鐡観音、三峡龍井、阿里山珠露、高山茶、龍泉茶、日月潭紅茶。




お茶の単位:中国や台湾でお茶が販売される時に使う単位 は主に「斤」と「両」です。厄介な事に中国大陸の「斤」と台湾の「斤」が少し違います。台湾では「1斤下さい」と買えば、600グラムのお茶が貰えます。しかし大陸では100グラム少なくなります。中国大陸では1斤イコール500グラムしかありません。
中国:1斤イコール500g 1斤イコール10両 1両イコール50g
台湾:1斤イコール600g 1斤イコール16両 1両イコール37.5g
*ちなみに、お茶だけではありません。市場で食肉や野菜を買うときもこの単位 です。



中国茶の勉強ができる学校:1:安徽農学院茶業系 2:浙江農業大学茶學系 3:湖南農学院茶葉専業 4:華南農業大学茶葉専業 5:西南農業大学茶葉専業 6:四川農業大学茶葉専業 7:福建農学院茶葉専業 8:雲南農業大学茶葉専業 そのた専門学校、高等農業院などあります。



■寧可三天無米、不願一日無茶: 中国の広東省潮州地方、や少数民族の間で「寧可三日無糧、不願一日無茶」や「一日無茶則滞、三日無茶則病」という言葉があり、彼らの暮らしの中でお茶は非常に重要な存在(三日間食べ物が無無いよりも、一日お茶が無いほうが我慢できない)です。

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