・三茶六禮(Shan-Cha-Liu-Li) :
中国の大文豪である魯迅(Lu-Xun)の小説「彷徨・離婚」の中に「我是三茶六禮定来的、花轎抬来的!」という会話がありますが、古い中国の婚礼を知らない人がきっとこの「三茶六禮」とは何でしょうかと戸惑います。まあ、今の若い中国人でも知らない人が多いと思います。
三茶はのちほど説明しますが、六禮とは「納采、問名、納吉、納征、請期、親迎」の六種儀式。六禮についてはこの「中国茶と婚礼」と関係ありませんので、これ以上詳しく説明しません。
伝統的な結婚式は左の写真のように、新婦は顔を隠して新郎の家まで行く習慣があります。左は新郎で、真ん中は赤い布で顔を隠した新婦、右は顔を隠している新婦の目(導く)になっている人です。嫁いり轎(花轎)に乗って行く場合もあります。とてもおもしろい儀式です。
むかし、親の勝手で決められた結婚は、式の日までお互い相手を知らない(相手の顔を顔みない)という今の時代ではとても信じられない事がありました。
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