3:時間(浸ける時間)
浸ける時間はお茶の種類、量、温度と茶具のサイズ(細かく言えば季節、その時の温度や湿度)によって変化します。緑茶は何分、青茶は何分......というルールを作るのではなく、あくまで一種の参考値に過ぎません。5グラム弱の緑茶に200ccの低温湯(75〜80度)で出すなら蓋して3、4分ぐらいつけておきます。
茶葉の種類によって、湯の温度が高かったら、葉の組織を破壊してしまい、苦みや渋みを増し、美味しい筈のお茶がマズくなったりします。逆に温度が低かったらお茶の本来あるべき旨味や香りなどの成分を引き出せず、残念な結果になってしまいます。
・茶葉の量が多かったら浸ける時間を短くし、少なかったら少し長めにして置かなければなりません。
・茶器が大きい方が温度の持続が小さい茶器よりも良いので、これも考慮に入れてください。
・硬く丸まった青茶とかさばる緑茶の浸ける時間も違います。
浸ける時間は、初心者に示す参考数値で、通常、それぞれ(飲まれる人)の好みで決めるべきだと思います。
お茶(特に緑茶)の成分は3煎ぐらいで全て出てしまうから、お茶は3煎までと唱える人もいれば、いやいや、お茶はいくら出しても、有効成分を全て出し切れませんので、茶葉を丸ごと食べてしまうのが一番だと言う学者もいますので、本や雑誌は参考程度に、自分でいろいろ試して、自分が「これがベストだ」と思うのが一番だと思います。堅くならずに楽しんで下さい。
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