良い茶葉を入手したら次にどうすれば一層美味しく出すかを考えなければなりません。数千年前の茶通達は既にお茶を究める為に、「擇茶、選水、候火、配具、環境、品飲者」と挙げ、茶葉、水、火、茶器、環境と一緒に飲む相手が非常に大事だと強調していました。
良い茶葉に恵まれ、次は最適の水、火の沸かし方、使う茶道具、場所(環境)、そして一緒に飲む相手のどれも重要だと言われて来ました。
中国現地で非常に美味しい茶葉に出会い、日本に持って帰ったら味がちょっと違うという経験がありませんか、或いは逆に向こうでは普通だと思ったお茶が日本では非常に美味しく出せた経験がありませんか、それは水が大きく関係していると思います。磁器(もしくはガラス)の茶壷と紫砂壷で淹れたお茶の香りと味が違うのはご存知ですか。気の合う友人とそうでない人と一緒に飲むお茶の美味しさが明らかに違うとは思いませんか(笑)?......
功夫(工夫)茶は日本茶道の作法というよりは、いかにしてお茶を美味しく飲む為のこだわり(工夫:手間ひか)です。日本茶道は礼儀作法を重視している事に対し、中国の人々は香りや味を大切にしているのではと思います。ただ、近年では、茶道から発展してパフォーマンスとしての見せ物の茶藝も色々出てきました。
さあ、あなたも香り立つ中国茶の世界に酔いしれてみないか。
|