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■黄茶:(中国茶経では軽発酵茶と分類)黄茶は緑茶の製茶失敗から出来た物と思われます。明代の「茶疏」(下を参照)という茶書の中にその記載がありました。本来、失敗した物は「僅供下食」(身分の低い人への飲み物)ですが、その「焦味」と「悶黄」を好む人が居る為、結局、黄茶が中国六大茶の一つにまで発展して来ました。 |
黄色い水色(茶湯)黄色い茶葉(中国語では黄湯黄叶)のお茶、代表的な物は湖南省洞庭湖産の君山銀針、四川省の蒙頂黄芽、安徽省の霍山黄芽、湖南省の北港毛尖などがあります。茶葉の嫩度と大小によって、黄芽茶、黄小茶と黄大茶の3種類に分ける事が出来ます。 緑茶に似ていますが、緑茶とは別の奥の深い味わいがあります。お湯を注ぐと茶葉が浮き沈みます。中国の長編白話小説「紅樓夢」(著者は清代の曹雪芹)にも登場しています。 *唐代の皇帝への極上献上茶リストの中に「寿州(安徽省)の霍山黄芽茶」がりましたが、製法は蒸青緑茶と思われます。 |
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■黄茶の製法 | ||
1
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【摘採・採青】 茶葉を摘む作業。 |
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2
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【萎凋】 日光萎凋(摘んだ茶葉を広げて日光に当てる事) と 室内萎凋(室内に茶葉を広げて酸化発酵を進める事) |
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3
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【殺青】 茶葉に熱を加えて、発酵を止める作業。 |
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4
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【揉捻】 お茶を揉み、発酵を促す作業。 |
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5
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【初?】 解説文。 |
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6
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【悶黄】 解説文。 |
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7
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【復?】 解説文。 |
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8
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【悶黄】 解説文。 |
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9
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【乾燥】 解説文。 |
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以上は参考の製法で、全ての黄茶が同じ過程を経て出来上がるのではありません。 君山銀針は殺青、攤涼、初(火+共)、初包、復(火+共)、攤涼、復包、足火の過程を経て製茶され、蒙頂黄芽は殺青、初包、復炒、復包、三炒、堆積、攤放、四炒、(火+共)焙の過程。 霍山黄芽は殺青、初(火+共)、攤放、復(火+共)と足(火+共)の過程のみで製茶されています。 |