6大茶
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 ■白茶:(軽発酵・弱発酵・微発酵)発酵の過程を経ず、摘んだ茶葉を揉まずにそのまま乾燥させてしまう、いわば日干しのお茶です。新芽はうぶ毛のように白い毛があり、茶湯の色が淡く、味が甘いのが特徴です。代表的なものは福建省福鼎と政和の白毫銀針(銀針白毫とも言います)、福鼎、政和、建陽の白牡丹、建陽、浦城の寿眉(貢眉)、江西省の仙台大白などがあります。中国では、体内の悪い毒を取り、解熱作用があるとされ、夏にも好んで飲まれています。

 宋代の徽宗帝が書いた「大観茶論」にある「白茶」は現在の白茶ではなく、現在の形の白茶は清代に福建省でつくられた銀針白毫から始まりました。
 宋代の「大観茶論」にある「白茶」はその時代にたまたま存在していた珍しい白い茶葉(樹)と湯色などからの名前であって、製法から見て現在の緑茶か黄茶に分類されます。下の文は「大観茶論」の中から抜擢した物です。当時の「白茶」の茶樹は特殊(突然変異か自然雑交によって生まれた品種)である事も書かれてあります。

大観茶論
 上の文を日本語訳にすると:
 白茶はそれ自身が一つの品種で、普通の茶樹と同じ物ではない。枝は開いており、葉には薄い光沢が有る。崖林の間に、偶然生え出る物で、決して人力で作り出せる物ではない。この茶樹を有する農家は、四五軒に過ぎず、また、茶葉が摘めるのは一二株に過ぎない。当然、製造できるのは二三胯(当時の団茶の単位)に過ぎない。......
 
 しかし、明代の「煮泉小品」という本の中で「茶者以火作為次、生晒者為上、亦近自然、且断煙火気耳」という内容から見て、明という時代に既に白茶が存在していました。同じく明代の孫大綬の「茶譜外集」も「茶有宜以日晒者、青翠香潔、勝於火炒」も白茶の製法でしたが、明の時代に存在していた白茶は現在の銀針白毫白牡丹寿眉(貢眉)が関係ないようです。

名 称: 銀針白毫
読み方: yin-zhen-bai-hao
産 地: 福建の福鼎と政和
形 状: 芽茶
品 種: 福鼎大白茶(早生種)
政和大白茶(晩生種)
茶 樹: 小喬木型
歴 史: 清(1857年)から
その他: 白毫銀針とも言う
産地図

白毫銀針
白毫銀針
白毫銀針

■白茶の製法
  【摘採・採青】
雨の日に摘まないのはベター。また、銀針白毫と白牡丹は春季のみ。
  【萎凋】
水篩と呼ばれる円形の平籠などの上に茶葉を広げ、太陽光と風の力を借りて行う日光萎凋の他に、室内で行う自然萎凋加温萎凋の3つの方法があります。
*但し、強い日差しと風が吹かない時に日光萎凋は行いません。
  【乾燥】
焙籠(ペイロン)という道具を使い、弱火(銀針白毫の場合は30〜40度)で乾燥して仕上げます。「中国茶経」によると白牡丹は90度前後の温度で仕上げているようです。

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