中国茶6大茶
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■支票、内飛、内票、茶號 など:
支票
内飛
内票
支票
内飛
内票
支票・内票・内飛:多くの場合、店頭で置いてある七子餅茶は1枚単位か1筒単位です。1筒は7枚入り(7枚入だから七子餅茶と呼ばれます)、12筒をひと括りにして「1支」または「1件」と呼ばれ、1件の七子餅茶は合計84枚になります(例外もあります)。1支毎に「支票」があり、また殆どの場合、それぞれの餅茶の中に内飛と内票があります。内票、内飛と包装紙は、ときには製造年代を判別する大事な物になります。

麥號:市場に流通している一部のプーアール茶に名前のほかに「茶號」という物があります。例えば有名過ぎる「7542」という七子餅茶があります。75は1975年製という意味(そうではないという説もあります)ですが、7542は75年以降も生産し続けていますので、前の2桁は年号というのはもう意味がありません。7542の3桁目の「4」は4級茶葉を使用したという意味です。一番最後の数字は生産者(メーカー)番号です。1は昆明茶廠、2は孟海茶廠、3は下關茶廠、4は普耳茶廠(4は瀾滄茶廠という説も)なので、7542は75年に4級茶葉でプレスされた孟海茶廠の七子餅茶という意味になります。但し、現在も生産し続けるだけではなく、孟海茶廠以外の茶廠も7542という茶號を使い出していますので、もうなんの事かさっぱり分からないという人が多いのでは。

七子餅茶は七枚一括りだから「七子餅」という名称(僑銷圓茶とも呼ばれます)。「圓茶」は「團圓」(団欒)の願いがあり、「七子」はたくさんの子供(子孫が多く)を意味しますので、華人の世界では好かれます。なので、人に贈り物する時に「七子餅茶」がよく使われます。
  
 上記写真は七子餅茶の包装(1件、1支は12梱、7枚(7片)で1梱なので合計84枚入り)。風通しの良い部屋を用意し、気に入った餅茶に出会えば10数件買って置く時もあります。老地方茶坊の中国倉庫(広州)はこのようにプーアール茶であふれています。日本向けは特徴ある製品ばかり選んでます。

 *近年1件イコール42枚の製品も増え始めました。市場では「小件」という言葉を使っています。従来の84枚入りは大件で、その半分の42枚(6梱)包装は小件になります。小件の場合、殆どダンボール箱で梱包しています。



■プーアール茶の賞味期限について:
 タイトルを見て、「へえ?プーアール茶って賞味期限あるの?」という声が聞こえて来ます。皆さんご存知のように、プーアル茶は後発酵茶で、年月を経れば経るほど美味しくなるお茶です。しかし、一部のプーアール茶に「保質期」(品質保証期間)がプリントしてあるのも事実です。

 特に農薬や化学肥料を使わない、オーガニック製品であることの証明である「緑色食品」のマークが入ってあるプーアール茶の殆どがこの「保質期」がプリントしてあります。法律に従った物で、決して3年(5年)後に飲めない物になるという意味ではありません。もちろん、一番重要な事は正しい保存方法です。「保質期」の所に賞味期限の代わりに「湿気の少なく、風通しが良く、光の当たらない涼しいところに保管すれば長期保存可能」とプリントするのは最近の傾向です。
 
例外(賞味期限ありのプーアール茶):
*全て新芽(白毫)で出来た沱茶や餅茶をお持ちの方は長期保存に向いていませんので、早めに飲みきって下さい。メーカーでもこのように薦めていますが、一部の販売店では「年月を経れば経るほど美味しくなる」という間違った推奨、若しくは全くこの賞味期限を触れてないショップがありますので、ご注意ください。

*一部のプーアール小沱茶にハマナスや菊などの花を茶葉の中に入れてプレスした商品もあります。これらの商品に限って、賞味期限は生産より12〜18か月くらいまでだと思って下さい。詳細は販売店にお問い合わせ下さい。
   
   



■年数の短い生茶を美味しく飲む工夫:
 2003年9月現在、噂の「紅印」の相場はご存知ですか。香港と中国大陸では15,000元です(後期紅印の相場ではありません)。日本円にして20万円を超えています。300グラムぐらいで20万円以上もするお茶、気軽に買える人がそう多くないと思います。藍印七子餅、黄印七子餅、水藍印、中茶簡......挙げればキリがありませんが、素人の方は手を出さない方が良いと言われています。しかし、飲むなという意味ではありません。お茶の値段がここまで高騰すると当然「偽物」がいっぱい出て来るはずです。冒険して本物かどうかも分からない物を買うより、最初は手軽の新茶から始めた方が堅実的です。

 美味しい熟茶や作りたて、或いは年数の短い生茶を選ぶことも一つの方法です。良い熟茶は2、3回ほど「洗茶」すれば、年代物じゃなくても非常に美味しく頂ける場合があり、また、作りたての生茶でも淹れる時間を短縮すれば、結構飲みやすい物もあったりします。 更に熟茶7と生茶3という割合でのブレンド(熟茶の円やかさと生茶の香りを楽しむ方法)も一つの方法です。生茶は南糯山、易武正山、布朗山などの産地によって異なる味わい(香り)が頂けますので、お気に入りの熟茶の中に30%や40%という割合でブレンドして飲むと意外な発見があるかもしれません。ぜひ試してみて下さい。
   



■沱茶いろいろ:
   
 沱茶の名前は宋代にあった「団茶」から来たという説と、四川省沱江地方に販売されていたのでこの名が付いたという2つの説があります。
 現在の碗型沱茶は清光緒28年(1902)年から制作されましたので、もう100年の歴史ということになります。雲南沱茶は現在下関茶廠が主に生産されており、重さは100グラムと250グラムの規格があります。生茶と熟茶ともにあります。特級沱茶、甲級沱茶、乙級沱茶、丙級沱茶、普耳沱茶があり、外銷沱茶は7663、7653と7581があります。1990年代から「小沱茶」と呼ばれる携帯用のミニ沱茶が開発されました。
 
■沱茶は蒸して解す?
 緊壓茶の解し方は皆さんの知っている通り、プーアール茶刀などの道具を使って解し(バラし)ます。蒸して解すって聞いた事ないよ、と言われそうですが、下關茶廠の沱茶をお持ちの方は一度包装紙をみて下さい。全製品を確認したわけではありませんが、手元にある数種類の下關茶廠沱茶の包装紙にちゃんとプリントしてあります:蒸してから解し、乾燥させてから飲む。
 という訳で早速作業に取りかかりましょう。
   
   
 ・蒸篭に沱茶を入れ蓋をして、8分ほど蒸します。水の量は絶対に蒸篭に跳ね上がらないように注意して下さい。
 ・ひっくり返してまた8分ほど蒸します。物によって、あっという間にバラバラになってしまう物もあれば、取り出し道具なしで手で解せる程度になる物もあります。時間は参考程度です。
 ・解した茶葉は(直射日光を避け)風通しの良い所(屋外やベランダ)で干します。夏場なら一日で十分乾きます。乾燥後に2週間ほど置いてから飲みましょう。
 
 *短所:面倒くさい。
 *長所:茶葉は非常に綺麗な状態で解せます。道具を使う場合、千切れる茶葉が多い。
 
 *蒸し方によって、味が落ちたりするかもしれませんので、このような解し(バラし)方もあるを知って置いて下さい。老地方茶坊のお薦めはやっぱり、道具を使って解しましょう。もちろん、興味ある方は是非やって見て下さい。


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