6大茶
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散 茶(san-cha)

散茶
  
  
  
新しい生茶水色の一例
熟茶水色の一例
  
 沱茶、磚茶や餅茶のような固形茶と違って、名前通り固まらず「散」=茶葉のままの物を指します。登場は1950年あたりと思われます。散茶が最も大量に消費している所は恐らく香港や広東の酒店(酒店、酒家や酒楼と呼ばれるレストラン)でしょう。固形茶と違って、崩す(解す)手間がかからない為、朝から油濃い食事(朝の飲茶など)を摂っている人達に歓迎されます。ただ、使う量が多いので当然グレードの低い茶葉しか使えません。お世辞にも美味しいとは言えず、殆どの場合、お客さんがそのお茶を使って箸、レンゲや茶碗を洗うものに使ってしまいます。

 管理がシッカリしている茶廠の散茶のグレードは特級、1級、2級、3級......10級、級外茶と細かく分けています。また一部の茶葉から宮廷普耳、礼茶と金芽普耳も登場しています。しかし、近年のプーアール茶ブームのせいか、広州の芳村茶葉では「宮廷プーアール」とか、「家蔵プーアール」とか、「不知年プーアール茶」とか、年代物や高グレードであるアピールに必死です(笑)。「不知年」?って去年か一昨年に生産されたかは覚えてないから「不知年」という解釈も出来ますが、この方が高く売れますからとりあえず「不知年」にして置こうといういかにも中国的な考えです(爆)。

 *1979年以降、業界では「五級十等」という分け方をしていますが、市場では分かり易くする為、「等」を使わず「級」のみで分けています。

 グレード分けしてあるから、特級や宮廷普耳(細嫩)が最も良く、8級、9級、10級茶(粗老)は悪い茶葉だと思われがちですが、残念ながら鉄観音などのようなグレード分けとは違います。宮廷や金毫のような新芽ばかりの茶葉は確かに高級ですが、8級や10級のような粗老茶葉だって特色(しっかり成長、吸収した)あり、それぞれ違う味わいが愉しめます。

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